南部鉄器の材料

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みちのく の特産品の一つとして人気のある南部鉄器は、主に「鋳物用銑鉄」です。

鋳物用銑鉄は溶かして「型」などの中に流し込んでいく用途に適し、さまざまな形に加工しやすい特徴があります。?

また、南部鉄器が始まった当時には、山砂鉄という原料鉄が使われていましたが、現在ではほとんど採れませんが、鋳物用銑鉄は供給が安定しているため、原材料不足の心配もありません。

?その他、川砂、粘土、埴汁(粘土を水に溶かした汁)、木炭、おはぐろ、くご (植物)などの材料も使います。

鋳型をつくる時に、川砂や粘土、堰汁が使われますが、これは、むかしから使用されてきているものです。

川砂と粘土、埴汁は混ぜ合わせて使われます。

木炭は、燃料用として欠かせない材料です。鋳型を乾燥する時、溶解炉で鉄を溶かす時、鉄ぴんに着色する時などに使われます。

」も、川砂などと同じように伝統的な材料で、鉄ぴんを着色する時に塗られます。

赤っぽい色にする時は、漆に、紅からを混ぜたものを使い、サビを防ぐ働きがあり、熱や酸に強いのが特徴です。

南部鉄器 鉄瓶 雲竜型 1.3リットル

おはぐろも、鉄ぴんづくりにとって大切なもので、鉄ぴんに漆を塗った後、さらにその上に塗っていくことで、 漆をしっかり定着させ、鉄ぴんに重厚な光沢を与えます

おはぐろといっても、いろいろな種類のものがあり、鉄ぴんの不良品のクズに、サク酸を加えてつくるもの、同じく鉄のサビに、せん茶の汁を加えてつくるもの、鉄のサビだけのものなどがあります。

また、焼いた鉄片に酒を入れ、発酵させてつくるものもあります。

「くご」というのは、古くから地元に群生していた植物で、これを用いてくご刷毛をつくります、この「くご刷毛」で漆などを塗っていきます。